🔍 たねポケモン:コイル(LV.12)
1997年11月発売の拡張パック第4弾「ロケット団」に収録。[1.10]
型番:【旧裏】 LV.12 ● (コモン) No.081
【Get場所】
「実店舗」(★★★☆)👉。
「ネット」(★☆☆☆)👉一瞬で見つかります。
私はホ〇ーオフで購入。
🎨 イラストレーター:Illus. Miki Tanaka(たなか みき)氏
★1997年発売の拡張パック第3弾『化石の秘密』に収録された「ヤドン」でポケカのイラストレーターとしてデビュー。独自の表現方法でカードに深い個性を与え続けている重要アーティストの一人、25年以上にわたり断続的にポケモンカードのデザインを手掛け続けています。旧裏面の「わるいシリーズ」だけでなく、近年(サン&ムーンやソード&シールド期以降)のカードも担当。 カードゲーム以外にも、雑誌や書籍、Web、さらに自身で取材を行って文章と絵の両方を執筆する「イラストルポ」など、マルチな分野で活躍。 本人の公式SNS(InstagramやThreadsなど)では、時折自身の過去の仕事として、裏も表もすべて手掛けた当時の初期ポケカの思い出や原画などを載せることがあり、世界中の旧裏ファンから愛されていて、これまでに約190種類以上のカードイラストを手掛けています。
🔮 考察:90年代アパレルとロケット団の悪巧みが融合した、最先端の「キッチュ・ストリートアート」
一見すると、紫の中にコイルが浮かび、左右にビリビリと電磁波を放っているだけのシンプルな初期カードに見えます。しかし、カード右下の「R」の文字が示す通り、このコイルはロケット団にハッキングされ、彼らの悪巧みのために改造・使役されている個体。
それを見事に証明しているのが、ワザの「ちょくれつじりょく(直列磁力)」という異質なネーミング。理科の授業で習った「乾電池の直列つなぎ(直列回路)」そのもののパロディであり、本来「並列」に群れるコイルたちを違法に「直列」へと繋ぎ変え、電流を力技で一本の線にブーストして一気に高火力を絞り出すという、ロケット団らしい非情な魔改造が隠されています。ほんとやらしいわ~。直列とかパワーワードすぎる!w
だからこそ、背景は「ハッキングされた発電所の暗闇」を連想させる漆黒に近い空間なのですが……たなか氏が持ち込んだのは、当時のアパレルブランドのショップ袋や、モード系のファッション誌のグラフィックに通じるような「新しくて洗練されたお洒落さ(エモさ)」でした。
背景をあえてリアルな景色にせず、深い紫色の空間にビビッドな黄色のジグザグ(稲妻)だけを配置したこの構図は、風景画というよりもアパレルブランドのグラフィックTシャツのプリントや、ロゴデザインのセンスそのもの。さらに、絵の具のマットな平塗りで、キャラクターを線と丸だけでデフォルメし、あえてリアルな金属の影などを描かないことで、90年代に若者の間で大流行していた「チープだけどお洒落なおもちゃや海外雑貨」のようなポップな質感(キッチュさ)を見事に表現しています。
「背景がシンプルすぎる」のは決して手抜きなどではなく、当時もっともイケていたストリートアートやグラフィックファッションの空気感をポケモンカードに持ち込んだ、非常に尖った、最先端の表現手法だったといえます。 非情なサイバーテロの現場を、時代を先取るハイセンスなテキスタイルデザインで完璧に包み隠して昇華させている、大人の今見返すとその圧倒的なオシャレさに脳内パレットを激しく揺さぶられる、最高にイケてる1枚なんです。わかりやすいもので言えばナイキ、アディダス、ステューシーそういったロゴと同じ、まさにこの時代の象徴ともいえるデザインでしゅ。
📖 ショップで見つけた、秘密基地のノスタルジー
仙台のホ〇ーオフの個包装パックフック掛けコーナーで発見。これはナイキと同じやと思って購入。ワシすご!やっぱりそうだった!
・・そんなわけあるか!w
それにしても田中氏の感性はかなり鋭い。経歴に大学時代に浅草の日本舞踊の小道具店でアルバイトをしていた経験があり、そのバイト先で団扇や笠に特別注文の絵を描く事がきっかけでイラストレーターの道を志す大きな転機になったそうです。きっかけを見つけたことも素晴らしい事ですが、日本の伝統工芸の技に触れ、ポップカルチャーの融合をサラッとやってのけるその感性が凄まじい。インプットとアウトプットが強烈です。これから出会うカード達が楽しみで今日も夜しか眠れない。
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