✒️ はじめに:ありきたりな誕生秘話はもういいよね
「最初は『大福』みたいな形だった」とか「実はリスがモデルだった」とか、ピカチュウの誕生秘話は、今やどこでも語られる共通の話題となりました。
けど、本当に知りたいのは、そんな話ではありません。1996年当時、ゲームボーイの「ドット絵」でしかなかったピカチュウを、絵師のありた氏が【どうやって現実の生き物として解釈して描いたのか】という、リアルでちょっとゾクッとする凄みについてです。
現代アニメの人間に飼い慣らされる前の、全ての原点である「旧裏第1弾」のピカチュウ。この絵をじっくり覗き込んでみると、可愛いだけじゃない、絵師が仕掛けた「野生の生きがい」が見えてきます。これから原点のピカチュウの考察内容をゆる~く説明したいと思います。
けど、本当に知りたいのは、そんな話ではありません。1996年当時、ゲームボーイの「ドット絵」でしかなかったピカチュウを、絵師のありた氏が【どうやって現実の生き物として解釈して描いたのか】という、リアルでちょっとゾクッとする凄みについてです。
現代アニメの人間に飼い慣らされる前の、全ての原点である「旧裏第1弾」のピカチュウ。この絵をじっくり覗き込んでみると、可愛いだけじゃない、絵師が仕掛けた「野生の生きがい」が見えてきます。これから原点のピカチュウの考察内容をゆる~く説明したいと思います。
🔍 収録パック情報
1996年10月発売 ポケットモンスターカードゲーム「第1弾拡張パック」収録
NO.25
【Get場所】
「実店舗(カードショップ)」(★★☆☆ )👉ショーケースで見つかる。
「ネット」(★☆☆☆)👉一瞬で見つかる。
私は広島のブック〇フで発見。
NO.25
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「実店舗(カードショップ)」(★★☆☆ )👉ショーケースで見つかる。
「ネット」(★☆☆☆)👉一瞬で見つかる。
私は広島のブック〇フで発見。
🎨 イラストレーター:Illus. Mitsuhiro Arita(ありた みつひろ)氏
1996年の第1弾(初代)からデザインチームの中心として参加、ポケモンカードゲーム誕生そのものを支え続けている最古参のレジェンド絵師。デジタル全盛の時代にあっても、油彩や水彩、水墨画のような「アナログ感」と「重厚な質感」を感じさせる独特のタッチが特徴。光の陰影や大気の流れ、モンスターの筋肉の躍動感までをリアルに1枚の絵に落とし込み、ポケカ以外の活動でも『ファイナルファンタジー』の初期世界観イラストやアニメ『ベルセルク』の設定など幅広く活躍。これまでに手掛けた作品は700枚以上、歴代の公式イラストレーターの中でもトップクラス。
🔒 イラスト考察:実家のような安心感。でもよく見ると……?
ポケモンカードの全ての始まりである、あまりにも有名なこのイラスト。「実家の安心感があるレトロアート」として誰もが見慣れた絵ですが、今のシャープなピカチュウと比べると、驚くほど見た目が違います。
首がほとんどなく、まるで大福のようにもっちりとした【でっぷりフォルム】。 背景は、うっそうと生い茂る森のなか。草むらから【体を少し前にのめり出すようにして、じっとなにかを伺っているようなポーズ】をしています。
現代の、みんなに愛されるアイドルのようなポーズではなく、どこか野生の小動物としての「生々しさ」や「やんちゃな気配」がプンプン漂っているのが、この原点の絵の最大の魅力です。
首がほとんどなく、まるで大福のようにもっちりとした【でっぷりフォルム】。 背景は、うっそうと生い茂る森のなか。草むらから【体を少し前にのめり出すようにして、じっとなにかを伺っているようなポーズ】をしています。
現代の、みんなに愛されるアイドルのようなポーズではなく、どこか野生の小動物としての「生々しさ」や「やんちゃな気配」がプンプン漂っているのが、この原点の絵の最大の魅力です。
🎒 深層コラム:『アンパンマン』の安心感と、初期ピカチュウの「野生の逆襲」
そういえば、「極限までシンプルな顔」の代表といえば、日本の生んだ大スター『アンパンマン』ですよね。アンパンマンの顔は大きな丸の中に、パーツを配置しただけの、完璧に「記号化」されたデザイン。子どもの脳は、この「丸の集合体」を見ると、本能的に「あ、安心できる!」と一瞬で理解して、大好きになるといわれています。まるで親しい友達の様に心を開くそうです。
ミッキーマウスも、ピカチュウも、アンパンマンも、世界を制したキャラクターの共通の武器は、この「圧倒的なシンプルさ」と「少しの不完全さ」。でもだからこそ、この最初のピカチュウで、有田氏がやったことがどれほどすごい事だったかが分かります。
有田氏は、ドット絵由来の「ピカチュウと同じシンプルな丸い体(大福フォルム)」をベースにしながら、その背景に美しい遠近感を走らせ、野生の生々しいポーズを描き足しました。
つまり、子どもを安心させる「可愛いマスコット」の枠組みの中に、触れたら噛みちぎられるような「生々しい野生の怖さ」を少し流し込んだんです。100%の安心をくれるアンパンマンでも顔が濡れたらポンコツになる、というこの「怪物的な魅力」を。このギャップに、当時の私たちは本能的に惹きつけられてしまうんだと思われます。
ミッキーマウスも、ピカチュウも、アンパンマンも、世界を制したキャラクターの共通の武器は、この「圧倒的なシンプルさ」と「少しの不完全さ」。でもだからこそ、この最初のピカチュウで、有田氏がやったことがどれほどすごい事だったかが分かります。
有田氏は、ドット絵由来の「ピカチュウと同じシンプルな丸い体(大福フォルム)」をベースにしながら、その背景に美しい遠近感を走らせ、野生の生々しいポーズを描き足しました。
つまり、子どもを安心させる「可愛いマスコット」の枠組みの中に、触れたら噛みちぎられるような「生々しい野生の怖さ」を少し流し込んだんです。100%の安心をくれるアンパンマンでも顔が濡れたらポンコツになる、というこの「怪物的な魅力」を。このギャップに、当時の私たちは本能的に惹きつけられてしまうんだと思われます。
😈 結びにかえて:優等生は可愛くない。「出来の悪い子」ほど愛される
ここで、カードの右下にある説明文を見てみて下さい。そこには「ピンチのときに放電する」と書かれています。この設定通りなら、今まさに電気を出しているピカチュウは、大ピンチで怯えているはずですよね。
でも、彼の表情を見ると、このピカチュウは怯えるどころか、【どこかニヤリと不敵に佇み、悪ガキみたいな顔】をしているんです。
ここに、このカードが30年以上も愛され続ける最大の答えがあります。
なぜ人類はネズミのキャラクターを受け入れるのか、なぜシンプルな顔に惹かれるのか。不完全なものに惹かれるのか。そのデザイン論のさらに奥底にある人間の本音――ざっくばらんに言えば、【100%完璧な優等生は、あんまり可愛くない】ということです。私たちはいつだって、出来の悪い子や、手を焼くほどやんちゃな存在にこそ、どうしようもない愛着を抱いてしまいます。
現代のピカチュウは、世界的な大スター(優等生)として、誰からも愛される「100%無害な可愛さ」に整えられてしまいました。でも、ありた氏がこの原点で描いたのは、ピンチの状況すら「へへっ、面白くなってきたじゃん」と楽しんでいるような、【圧倒的にやんちゃで、悪ガキで、生命力にあふれた野生のネズミ】というスパイスです。
言うことを聞かずにサトシを黒コゲにしていた、あの最初の頃のどうしようもなさと、たまらない愛おしさ。私たちがこの古いカードに今でも狂おしく惹きつけられてしまうのは、飼い慣らされる前の、この最高にやんちゃな「怪物」に、もう一度会いたいからなのかもしれません。と勝手に思ってる。
でも、彼の表情を見ると、このピカチュウは怯えるどころか、【どこかニヤリと不敵に佇み、悪ガキみたいな顔】をしているんです。
ここに、このカードが30年以上も愛され続ける最大の答えがあります。
なぜ人類はネズミのキャラクターを受け入れるのか、なぜシンプルな顔に惹かれるのか。不完全なものに惹かれるのか。そのデザイン論のさらに奥底にある人間の本音――ざっくばらんに言えば、【100%完璧な優等生は、あんまり可愛くない】ということです。私たちはいつだって、出来の悪い子や、手を焼くほどやんちゃな存在にこそ、どうしようもない愛着を抱いてしまいます。
現代のピカチュウは、世界的な大スター(優等生)として、誰からも愛される「100%無害な可愛さ」に整えられてしまいました。でも、ありた氏がこの原点で描いたのは、ピンチの状況すら「へへっ、面白くなってきたじゃん」と楽しんでいるような、【圧倒的にやんちゃで、悪ガキで、生命力にあふれた野生のネズミ】というスパイスです。
言うことを聞かずにサトシを黒コゲにしていた、あの最初の頃のどうしようもなさと、たまらない愛おしさ。私たちがこの古いカードに今でも狂おしく惹きつけられてしまうのは、飼い慣らされる前の、この最高にやんちゃな「怪物」に、もう一度会いたいからなのかもしれません。と勝手に思ってる。
📖 ショップ巡りの出会い
広島県のブッ〇オフショーケースで遭遇。基本的にピカチュウは食指が伸びないけどこの子は気になりました。
復刻の複数写り込んでいるversionもいつか欲しいと思っている。
復刻の複数写り込んでいるversionもいつか欲しいと思っている。


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