ルージュラ Illus. Komiya Tomokazu NO.124♦

おもしろい
ルージュラ

旧裏ポケカ考察:ルージュラ

2000年発売 拡張パック第3弾「めざめる伝説」収録。NO.124♦

【入手場所】
・実店舗:★★★☆ 実店舗ではほとんどみかけない
・ネット通販:★☆☆☆ ネットで容易に入手可能

Illus. Komiya Tomokazu(コミヤトモカズ)氏

作品はどれも独特の世界観とタッチで描かれ、世界中のポケカコレクターから「唯一無二のカルト的な人気」を誇る最強の個性派絵師です。日本の世間一般では、「綺麗で可愛いイラスト」こそ正義であるため、ヘタウマと称され揶揄されていますが、とんでもない。2023年9月から2024年1月までの約3か月半、オランダのアムステルダムで開催されたポケモンとゴッホ美術館のコラボ展にて「ゴッホの絵をオマージュした公式絵を描いた」3人の中の1人です。もちろん手がけたポケモンは「キマワリ」。またポケカ界に長年携わっている絵師で、多くのカードを手掛けられています。ストレージ捜索の際は是非お探しを。

一見すると不気味な夜の風景。まさにそのとおりで、自宅内の安全神話が崩壊した2000年の日本の闇を映し出した一コマであると考察する。女性を震撼させる事件が多発し、このパックが発売された2000年の11月に「ストーカー規制法」が施行されました。そしてこのカードの表現は、全開に開け放たれた窓、風で揺れるカーテン、そして不気味な青の空間で下から見上げる視線。侵入者や異端者に対して抱く根源的な恐怖そのものがこれでもかと可視化されている。コミヤ氏らしからぬストレートかつ分かりやすい作品

深い青色の中で爛々と輝く「赤い唇」。ルージュラは、夜の静寂を切り裂いて現れた、管理不能な異物そのもので、なぜかシンクロする技名の「あやしいおどり」と「こごえるキッス」は、平和な日常と理性を奪われ、自宅という安全圏が絶望へ塗り替えられる過程を冷酷に示唆しているように感じる。

基本的に氏は時勢を筆にのせるタイプではないと私は思っている。連日テレビから流れる光景のせいで「時代が筆を借りて描かせた」としか思えない。この構図はらしくないといえばらしくない、だがまだ自身の作風を模索中の作品ととらえれば貴重だと感じる。だからこそ小宮氏が何気なく描いた日常(作風)へ侵食するほどのこの時勢の影響作品は、今なお色褪せることなく、私にある種の感動をくれました。ポケカという枠を超えて時代の不安を定着させたホラーアートだと勝手に思っています。
駿河屋トレカ

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