🔍 1進化ポケモン:プクリン
2011年9月発売のBWシリーズ拡張パック「ヘイルブリザード」収録。
型番:【BW3】044/052 C (コモン)
【Get場所】
「実店舗」(★★★☆)👉ストレージで見つかる。
「ネット」(★☆☆☆)👉すぐ見つかる。
私は〇〇倉庫で購入。
🎨 イラストレーター:Illus. Shin Nagasawa(ながさわ しん)氏
★ダイナミックでカッコイイ構図を得意とし、今にも画面の奥から向かってくるような、または大空を猛スピードで滑空しているような、そんな激しい臨場感を表現している作品が最大の魅力。 元スクウェアのデザイナーとして伝説の名作『ファイナルファンタジーVII』や『FFIX』のキャラクター・モンスターアートに深く携わっていた経歴をお持ちです。さらに、人気RPG『世界樹の迷宮』シリーズのモンスターデザインを担当されていることでも有名。ポケカには2009年のDPtシリーズから本格参戦し、現在までに250枚以上のカードを手がけている、まさにゲームの世界観を最も熟知する大ベテランの実力派絵師・漫画家。
🔮 考察:新聞おじさんの正体は「印象派の名画」!? 孤立する人間とポケモンの静かななる心理戦
まず主役のプクリンの図鑑説明(カード右下)を読むと、「キメ細やかな 体毛は 極上の 肌触り。 息を 吸い込んで ふくらむ。」と、その極上のモフモフ感が語られています。
ちょこんと真ん中に座ってるプクリンがかわいいポーズをしている作品に見えますが、このイラストの一番の狂おしい見どころは、画面左奥のテーブル席。「おじさんが、新聞を広げて読んでいる姿」が写り込んでいるところです。ポケカの歴史において、名もなき一般の私服のおじさんが背景にガッツリ写り込んでいるのは、基本的にはレアケース(人間写り込みカード)。
一見、シュールな生活感に見えますが、このおじさんの新聞の広げ方、座り方、少しだけ見える窓、そして右側に大きく観葉植物を配した室内画の構図は、19世紀フランスの印象派の巨匠・カイユボットの『室内(新聞を読む男)』や、セザンヌの『新聞を読む画家の父』、ルノワールの『新聞を読むモネ』といった、近代美術史に残る「新聞を読む男」の絵画構図への、ながさわ氏の熱烈なリスペクトを感じさせます。
19世紀のヨーロッパにおいて、新聞は「公の世界、社会、政治、ビジネス」の象徴でした。肖像画として男性が新聞を読む姿は、「社会と繋がっている知識人・家長」としての権威やプライド(公)を表すポーズとして好まれていたのです。また、新聞はその「日」だけの情報が載っているため、「その時代の空気や瞬間」を画面に閉じ込める意味もあり、後にマグリットが描いたように「情報に没頭して周囲から孤立する人間の心理」をシュールに表現する記号でもありました。
そう、このおじさんは新聞という壁を挟むことで、社会に没頭し、手前の世界から「孤立」しているのです。だからこそ、その社会の境界線を侵食するように、手前には極上の肌触り(私的で平和な癒やし)の象徴であるプクリンが、不条理なほど強烈なピンクの存在感を放ってドヤ顔でお座りしている。名画の格式高いシルエットのなかに、現代のデジタルブラシで「情報に没頭する人間と、構ってほしそうに佇むポケモンとの絶妙な距離感や心理戦」をポンと放り込み、見事な日常のユートピアとして調和させている、大人の今見返すと最高に奥深くてエモすぎる素晴らスイーツな作品。おじいさんがいつの日か、新聞の向こうで小さく口ずさんでいる「プクリンのりんしょう」に気が付くことがあればといいなと思う。
📖 ストレージの奥底で見つけた、日常のユートピア
福岡の〇〇倉庫ストレージで発見。プクリンの左手の角度はなかなかいい。先っちょも更に角度を上げているところも秀逸。影のコントラストも素敵です。
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